2008年03月18日

勝手に研究報告:2007年JRドア横ポスター広告の動向(2009-2-28修正)

2006年に続き、
http://harumaki-l.seesaa.net/article/34566612.html
JR首都圏エリアの電車のドア横ポスターにどの会社が広告を出してたかを1年間ずっと調べてました。その集計結果です。

対象:毎週月曜日を起点に、2007年1月8日から12月31日に掲載されたポスターすべて。合計5つの枠があり、1回につき5社、合計260枠。

業種は8つのカテゴリに分類しました。

お酒・飲料・食品=サントリーのように缶チューハイと缶コーヒーを1枠で宣伝する、という例があるので、3つのジャンルを1カテゴリにしました。

通信=通信サービスを提供する業者(もっぱらケータイ)。

電機=薄型テレビ、デジタルレコーダー、デジカメ、家電製品など。メーカーによる携帯電話の宣伝は、昨年と違ってここに入れています。

美容と健康=エステ、化粧品、医薬品、ファッション、コンタクトレンズなど。

旅=旅行会社、航空会社。

メディア・エンタメ・ソフトウェア=本やテレビなどの他、ブロードバンド、ケータイ向けのコンテンツも。

働く・学ぶ=英会話学校、転職・人材サービス。

その他=これ以外。最近はこれまで出したことのない業種が登場。不動産会社、ハウスメーカー、自動車、結婚式場、さらには日本郵政の民営化告知もありました。また、2006年は別枠だった“お金”のカテゴリを統合しています。

まずは、どのジャンルが何枠あったかからです。

お酒・飲料・食品=105枠
電機=50枠
通信=44枠
メディア・エンタメ・ソフトウェア=24枠
美容と健康=12枠
働く・学ぶ=10枠
旅=9枠
その他=6枠

“お酒・飲料・食品”で全体の約4割強、“通信”・“電機”も含めて4分の3以上は昨年と同じ傾向です。これをグラフにすると、こうなります。
業種別の出稿回数累計グラフ

また、1年間で掲載した広告主の数は62社。前年度より14社の増加になっています。また、'06年に続き出稿した会社で、回数が増えたのは15社、減ったのは11社。'06年出稿して'07年のそれがなかったのは16社でした。

お酒・飲料・食品=18社
電機=10社
メディア・エンタメ・ソフトウェア=8社
美容と健康=9社
働く・学ぶ=4社
通信=4社
旅=3社
その他=6社

そのグラフはこちら。
広告主の数を業種別にしたグラフ

前年度、年末年始と夏休みは2週間掲載の週がありましたが、今年度は毎週変わっています。そのせいもあるのかもしれませんが、出稿するクライアントの増加、“メディア・エンタメ・ソフトウェア”“美容と健康”の2つのジャンルの伸びが目立ちます。ダイヤモンド・オンラインの記事にも、こんな内容が載っていました。

>テレビ・新聞などマスコミ4媒体の2007年の広告費は前年比2.6%減の3兆5699億円と三年連続で落ち込んだのに対し、交通・屋外広告は2.3%増の6632億円となり、5年続けて前年実績を上回った(電通調べ)。
*テレビCMから車内広告へ。交通・屋外広告が5年連続増と絶好調
http://diamond.jp/series/inside/03_01_002/

JRや東急線などでは動画広告もありますが、電車内で目に飛び込んでくるのでクライアントにとっては注目度の高い媒体のようです。同じ記事によると、広告費は高いものの半年先までいっぱいとか。それだけ広告主側のニーズが高まっているということでしょう。話を戻して、広告主の上位ランキングベスト10です。

出稿数の多い広告主ベスト10

こちらも電機・モバイル・飲料の大手企業が多いのは相変わらずですが、ナビタイムがベスト10に食い込んできました。上位10社が全体の枠に占めるパーセンテージは63.1%でやや減となってますが、それでも大きなシェアを占めるのは変わりません。

さて、飲料業界と言えばコカ・コーラというガリバーの存在があげられます。先のダイヤモンドの記事にもこんな文面が。

>飲料メーカー最大手の日本コカ・コーラは昨年、テレビへの広告出稿費を30%カットする一方で、交通・屋外広告などへの予算配分を増やした。世界的にグループとして広告戦略を見直す流れのなかの動きで、結果として主力ブランド「コカ・コーラ」の販売額の前年比10%強という高成長に寄与したと見ている。

それまでキリンやサントリーなど国内メーカーの独断場に近かった飲料メーカーの交通広告ですが、昨年夏ごろからコカ・コーラの広告が時たま見られるようになりました。昨年は5枠の出稿があり、すべて“ジョージア”などコーヒー飲料の宣伝になっていました。今年は公式パートナーになっている北京オリンピックの年です。一方、交通広告で缶コーヒー“ルーツ”を積極的にPRしていたJTですが、先の毒餃子事件の影響が考えられます。1年終わったらコカコーラとJTが回数で逆転しているかもしれません。

また、オリンピックといえば同じく公式パートナーの松下電器の動きにも注目。パナソニックへの社名変更(10月)・ブランド統一を控え、オリンピック前あたりからキャンペーンを仕掛けてくると見ています。

<おまけ>2007年・JRドア横ポスター全クライアントリスト

*お酒・飲料・食品…サントリー、キリンビバレッジ、キリンビール、JT、アサヒビール、日本コカコーラ、サッポロビール、カルピス、ヤクルト本社、大塚製薬、味の素ゼネラルフーヅ、キリントロピカーナ、カゴメ、森永製菓、伊藤園、UCC上島珈琲、大塚チルド食品、クラシエフーズ

*電機…松下電器、ソニーマーケティング、キヤノンマーケティングジャパン、東芝、カシオ計算機
三菱電機、NEC、PFU、シャープ、パナソニックモバイルコミュニケーションズ

*通信…NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、NTT東日本

*メディア・エンタメ・ソフトウェア…ナビタイムジャパン、オリエンタルランド、ブックオフコーポレーション、サンマーク出版、レベルファイブ、フジテレビ、リクルート、USEN

*美容と健康…ピーチジョン、イミュ、ジョンソンエンドジョンソン、ラ・パルレ、久光製薬、日本ロレアル、P&Gジャパン、DHC、ボシュロムジャパン

*働く・学ぶ…GABA、インテリジェンス、城南予備校、帝京大学

*旅…JTB、HIS、ANA

*その他…JCB、藤田観光、日本郵政、ホンダ、大和ハウス工業、三菱地所
posted by はるまき at 20:39| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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